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会長からのご挨拶

会長 大段 秀樹 肝臓移植は、末期肝疾患、先天性代謝疾患、劇症肝不全、肝細胞癌患者の根本的治療手段として定着して参りました。1997年に脳死臓器移植法が成立し、2010年には改訂法案が施行されたものの、脳死肝移植は年間50例程度で、健康な家族から肝臓の一部を頂いて移植する生体部分肝移植がいまだに主流です。肝臓外科が進歩した今日では、生体肝ドナーの手術的合併症の危険性も低く、安全に施行されています。しかし、健常人の犠牲を伴う治療より世界的に普及している脳死肝移植の方が望ましく、生体肝移植は脳死移植が普及するまでの一時的手段との指摘もあります。一方で、最も安全な時期に、予定手術で条件の良い肝グラフトを移植できることは、脳死肝移植に比べ生体肝移植の有利な点で、欧米でも日本に追従して生体部分肝移植が行われていることも事実です。今後の移植医療においても、生体肝移植が重要な選択肢の一つであることをふまえて、生体ドナーのさらなる安全性確保と保護に関して継続して取り組む必要があります。

 日本肝移植研究会は1980年に発足した肝移植懇談会から発展し、1982年に肝移植研究会として設立されました。1999年には名称を日本肝移植研究会と改め、上述のようなわが国の肝移植の発展に貢献して参りました。肝移植医療を支える様々な領域の専門家が、分野を越えた議論の場として毎年学術集会を開催し、肝移植医療のさらなる充実と進歩のために努力を継続しております。

 去る平成29年6月1日、2日の両日、第35回日本肝移植研究会が、梅下浩司先生(大阪大学 周手術期管理学 教授)を当番世話人として大阪国際会議場において開催されました。Special programとして行われた鼎談「日本肝移植研究会、35年の歩みを語る」において、土肥雪彦先生(日本肝移植研究会 第3代会長)、門田守人先生(日本肝移植研究会 第4代会長)、寺岡慧先生(日本移植学会 元理事長)から、当研究会の成り立ち、生体肝移植黎明期の実状、脳死臓器移植法と改正法の成立に関する核心と余聞など、貴重なお話を賜りました。また、諸外国に比べ普及しない脳死臓器提供、あるいは再生医療や異種移植など期待された革新的医療の伸び悩みなど、山積する課題もご指摘いただきました。さらなる努力への思いを新たにするなか、第5代会長 上本伸二先生(京都大学 肝胆膵・移植外科/小児外科 教授)の後を継ぎまして、私が第6代会長を拝命いたしました。肝移植をさらに安全で効果的な医療として発展させるため、そして新たな医療の創造と実現に向けて努力して参る所存でございますので、ご支援・ご協力頂きますようどうぞよろしくお願い申し上げます。

2017年8月6日 会長 大段 秀樹

一般社団法人 日本肝移植研究会
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-2
大阪大学 大学院医学系研究科 消化器外科学
TEL:06-6879-3251
FAX:06-6879-3259